ここまでの記事で母音、子音、合成母音、パッチム、二重パッチムなど
韓国語とを読んだり書いたりする大前提になる内容を詳しく解説してきました。
・韓国語初心者が最初にハングルで覚えるべき子音は?
・韓国語初心者が最初にハングルで覚えるべき母音
・ハングル初心者が間違いやすい母音と子音の組み合わせ
・パッチムとは?わかりやすく解説
・パッチムが二つあるケースの読み方(二重パッチムを攻略)
・合成母音とは?わかりやすく解説
ここから、韓国語の基本的な会話に進んでいきましょう。
まずは文末の「です」「ます」からになります。
英語なんかでもそうですよね。
This is a pen
の『is』みたいなやつです。
英語の場合だと主語によって『is』『are』『am』に分かれますが、
韓国語は『です』『ます』と表現する方法が大きく分けて2つあります。
韓国語の『です』『ます』お堅い口調
韓国語で『です』『ます』と表現する方法は2つあると言いました。
まず1つ目の表現方法はお堅いバージョンの『です』『ます』となります。
お堅いというのは初対面の人とか、
会社の面接試験とか、学校の先生に対してとか、
そういった場面で使う『です』『まず』となります。
逆に友達同士で使うと、「なんだよ、そんなあらたまって!」
みたいな感じになります。
お堅いバージョンもいくつかルールがあります。
名詞+입니다(イムニダ)のパターンです。
입니다(イムニダ)(~です)の前に名詞がくるってことです。
例)수의사(スミサ、名詞で『獣医師』)
수의사입니다 (スミサイムニダ、獣医師です。)
다나카(タナカ、名詞で『田中』)
다나카입니다. (田中です)
上記は『名詞+입니다』のパターンでした。
2つ目のパターンは名詞でなく、動詞、形容詞+です(ます)のパターンをご紹介します。
動詞(あるいは形容詞)に『ㅂ니다(ムニダ)』あるいは『습니다(スムニダ)』をつけるだけ。
・母音か『ㄹ』が語幹の最後にきたら『〜ㅂ니다』(ムニダ)
・『ㄹ』以外の子音が語幹の最後にきたら『〜습니다』(スムニダ)
例)놀다(ノルダ、遊ぶ)の語幹は『놀』で『ㄹ』で終わっている
⇒놉니다.(ノムニダ、遊びます)(놀が놉に変化し、下がㅂになってますね)
사다(サダ、買う)⇒語幹が母音の『ㅏ(ア)』で終わってる
⇒삽니다. (買います、語幹の사が삽(下にㅂがついた)
듣다(トゥッタ、聞く)⇒語幹が『ㄹ』以外の子音で終わってる
⇒듣습니다. (聞きます)やじr父子単純に語幹の듣に습니다(スムニダ)がくっつくだけ
上記で『語幹』という言葉が登場しましたが
語幹についてはこちらの記事をかなり詳しく解説しています。
⇒韓国語の語幹とはどの部分?分類についても例を挙げてわかりやすく解説
ここでは簡単にいうと、動詞や形容詞の最後の文字は「다」になりますが、
「다」の前が全部語幹となります。
例)가르치다(カチルダ、教える)の語幹は『가르치』
語幹の最後は『치』で母音『ㅣ(イ)』で終わっているから『〜ㅂ니다』(ムニダ)パターン。
ですから、『教えます』は가르칩니다.
(치の下にㅂがついて칩になっている)
韓国語の『です』『ます』お堅い口調のデメリット
ここまでお堅い口調の『です』『ます』の解説をしてきました。
お堅い口調は面接とか真剣な話なんかには有効だと思います。
でも、恋人や友達、家族との会話には不向きです。
これはわかりますよね。
友達に「今日、つらいことがあったんだよね」というのと
「今日、つらいことがあったのですが」
だったらどっちの方が適切でしょうか?
当然、前者の「今日、つらいことがあったんだよね」でしょう。
こんな感じで使う場面を間違えると
違和感のある会話になってしまうのでご注意ください。
韓国語の『です』『ます』親しい間柄バージョン
ここまでお堅い口調バージョンの『です』『ます』について解説しました。
お堅い口調だけでは円滑なコミュニケーションができません。
友達とか家族、恋人に対しては親しい間柄バージョンの『です』『ます』を
使うようにしましょう。
親しい間柄バージョンは最後の文字にパッチムがついているかどうかで
変わってきます。
パッチムについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒パッチムとは?わかりやすく解説
⇒パッチムが二つあるケースの読み方(二重パッチムを攻略)
最後にパッチムがある場合・・・이에요(イエヨ)
最後にパッチムがない場合・・・예요(イェヨ)
最後の文字がパッチムありの例(名詞+이에요(イエヨ))
학생이에요(ハㇰセンイエヨ、学生です)
最後の文字がパッチムなしの例(名詞+예요(イェヨ))
사과예요(サグァイェヨ、リンゴです)
次に『です』『ます』の直前が動詞、形容詞、指定詞、存在詞の場合です。
この場合には語幹の知識や存在詞、指定詞の知識が前提です。
⇒韓国語の語幹とはどの部分?分類についても例を挙げてわかりやすく解説
語幹の最後の母音が『ㅏ』か『ㅗ』・・・「〜아요」
語幹の最後の母音が『ㅏ』と『ㅗ』以外・・・「〜어요」
例)사다(サダ、買う)
語幹の最後が『사』で母音が『ㅏ』だから「〜아요」の形になります。
⇒사요(サヨ、買います)
보다(ボダ、見る)
語幹の最後が『보』で母音が『ㅗ』だから「〜아요」の形になります。
⇒봐요.(ボァヨ、見ます)
먹다(モクタ、食べる)
語幹の最後が『먹』で母音が『ㅓ』で『ㅏ』と『ㅗ』以外・・・「〜어요」
⇒먹어요(モゴヨ、食べます)
以上、韓国語における『です』『ます』の表現方法についての解説を終わります。
ここまでの解説では
『사요(買います)』みたいな感じで誰が買うのかわからない文章でした。
そこで次の記事では「~は」を韓国語でどう表現するか解説します。
⇒韓国語で「~は」という2種類の助詞の使い分け