ツイッターで韓国関連のツイートを見ていると
『食事を少し残す』みたいな話をよく耳にします。
もし日本で食事を少し残して「ごちそうさまでした」なんていうと
「ちゃんと最後まで食べなさい!」って怒られるかもしれません。
だからお腹がいっぱいになっても
ゲップしながらでも最後まで食べきるのが当然みたいな考え方が
日本人には浸透していると思います。
「ヨブル」https://t.co/GJ5vbfn9LWで「食べ残す #韓国、残さない日本」を掲載しています。日本で食事に招待されたら、料理を残しては申し訳ないと思って、必死になって食べきるだろうが、韓国では招待された側が料理を残すことで、招待した側は「食べきれないほどのご馳走でもてなした」と満足する。 pic.twitter.com/oCVRuE3NhC
— ヨブル (@yoble3) December 4, 2020
お昼ご飯で適当に入った韓国料理屋がおかずとんでもない種類出てきたから「あれ?おかず敢えて少し残す文化って中国じゃなかったっけ?韓国だっけ?」ってパニックになってその場でググった
他国文化の勉強になった
おかずは残した— かぴばろ (@kapibaro14) March 15, 2022
今回の記事ではなぜ韓国では食事を少し残すのか?
解説したいと思います。
韓国人が食事を少し残す理由
韓国人は家庭だけでなくレストランでも
基本的には食事を少しだけ残すことが多いです。
完食することは一般的にはありません。
少しだけ食事を残してお店を出るって感じですね。
以前韓国の友人宅に
行った時キレイに食べれば
食べるほどご飯を入れられました。
残しては失礼だと必死に食べて
食べまくりあんな満腹になったのは
生まれて初めてでした。
韓国では心を凍らせてご飯を
少し残そうと誓いました
みみしです!!🍞— みみし Lv.30 (@MiMiShi_WPs_210) November 14, 2019
日本人は完食するのが礼儀だと思っている方がほとんどだと思います。
ではどうして韓国人は食事を少し残すのでしょう?
韓国では食べきれないほどの食事を出すことが
最高のおもてなしなのです。
これは
正論だと思います。
中国韓国では
食べ残しが出るほど
客人をもてなす習慣が
あります。でも、食生活や文化も
時代背景と共に
適切なものに変化して
いかないと。#東アジア#中国#韓国#食べ残し#あじさい文庫だより
食事の注文少なめに、中国の食堂で呼びかけ 習近平氏が食べ残しに憤慨 https://t.co/WC3yK3kIZk— あじさい文庫(keikon miyamoto・男性) (@ajisaibunko) August 16, 2020
つまり、韓国では食べきれないのが前提なのです。
ではどうして韓国では食べきれないほどの食事を出すのでしょう?
日本人だったら食事を残すのってお百姓さんが一生懸命作ったお米などを
残すのは失礼だしもったいないみたいな発想があるじゃないですか。
@maguro50807917 イケメンでも食事残す男は嫌w 100歩譲って、頼みすぎて大量に残してお店の人に「ごめんなさい。これテイクアウトできませんか?」ならまだしも、少し残して「胸がいっぱい」とか「てめぇ!お百姓さんに土下座しろ!」レベル
— 玻璃💉💉💉ファファファ (@rusa_luka) July 10, 2013
でも韓国ではお腹いっぱいになって「満足しました」
って相手に思ってもらうのがうれしいことであり、礼儀なのです。
だから食事を出された側は「お腹いっぱいです。食べきれません」
という意思表示を示すために、食事を少し残すのが礼儀なのです。
日本でいったら完食して「ごちそうさまでした」がイコール
韓国では食事を『少し』残すことなのです。
お客さんは来客が完食してしまうと
おもてなしをした側は『満足できなかったのかな!?」
と悲しい気持ちになってしまいます。
でも少し食事を残してくれると
食事を出した側はうれしい気持ちになってくれるのです。
ここで食事を『少し』残すのがポイントです。
大量に食事を残されたらさすがに食事を出した側は面白くありません。
それこそ「私の作る食事はまずいってこと!?」ってなりかねません。
お気を付けください。
ここからは当ブログ管理人の推測の話になりますが、
おそらく食事を少し残すという習慣は
韓国のお金持ちの方たちがやってきた礼儀作法由来なんじゃないかなって思ってます。
お金持ち=食事に困らないから残しても問題なし
ということです。
日本もそうですが、韓国だって特に昔は貧富の差が激しかったようです。
だから貧しい方がわざわざ食事を少し残すなんてことはしなかったと思います。
食事があるだけでも幸せな貧しい方があえて食事を残して
「満足しました」なんてやってる場合じゃないでしょうから。
昔しばらく韓国の子が同じクラスに居て、韓国の話になったんだけど貧富の差が激しくて貧困層が多い地域は手足が無く子供達がスケボーで移動してたりとかそういうのが印象に強く残ってる
— 虚貝 (@OoSyangurira777) January 3, 2021
でもお金持ちの方だったら
食事を少し残したところで
「もったいない」って思うこともないでしょう。
むしろ、作った人は「満足してくれたんだ」
って思ってくれるのではないでしょうか。
そうでなくてもちょっとした領主なら食べるのには困らない生活ができたでしょう。
別の記事で解説していますが、
韓国ではステンレス製の食器がよく使われたりしますが、
それって上流階級の方たちが昔銀の食器を使っていた名残です。
⇒韓国の箸はなぜ金属製なの?
貧しい方々が上流階級の食事方法に憧れていた結果、
現在の韓国でも金属製の食器が多く使われていたりします。
これと同じで食事を少し残すという文化も
もしかしたら上流階級へのあこがれからきているのかもしれませんね。
なので、別に完食しても問題ないと思います。
食事を少し残すことが法律で決まっているわけではありませんからね。
昔しばらく韓国の子が同じクラスに居て、韓国の話になったんだけど貧富の差が激しくて貧困層が多い地域は手足が無く子供達がスケボーで移動してたりとかそういうのが印象に強く残ってる
— 虚貝 (@OoSyangurira777) January 3, 2021
ちなみに大量の食事でもてなされるのが前提の韓国の方が
日本にやってきてよく感じる事があるそうです。
それは日本人が出してくる食事の少なさにがっかりするのだそうです。
来日した韓国人が日本の家庭に招待されると「軽食でもてなされた。その程度にしか思われてなかったのか」とガッカリすることが少なくない。日本の家庭も精一杯にもてなしているのだが習慣の違い。韓国で食事に招待されるとテーブルからこぼれるほどのご馳走が並ぶ。見栄なのだが、それが韓国スタイル。
— 康熙奉カン・ヒボン (@kanghibong) February 27, 2016
そりゃそうですよね。
韓国では食べきれないほどの食事を出して相手をおもてなしする文化があるのに対し
日本では完食できる量の食事を出しておもてなしする文化なわけですから。
こんな感じで相手の国の文化をお互い理解しあわないと
思わぬ誤解が生まれることがあるってことですね。